【商品番号】6102 【商品名】白痴美人 【製作者】池川伸治 【メーカー】ひばり書房 【サイズ】A5 【ページ数】136P 【状態】並 【状態詳細】カバーイタミ (折れ・ヤケ・破れ・小欠け) 、本文しみ破れ 【最低落札価格】25,000円
【コメント】 少女ミステリー 白痴であるがゆえに人と接することはできないが、美人であるがゆえに男たちは群がっていく。男という生き物は所詮、見てくれでものごとを判断しているのだ、という教訓をテーマとした物語。美少女・京子とその姉・まり子。この二人の存在が非常に対照的であり(それは見た目というわけでは絶対なく京子の内面をまり子が補っているという面での)、この作品にまり子がいることで物語は成り立っているような気がする。京子の母が異様に意地悪な人間として登場するが、それは白痴の子を持ったことで精神が錯乱し、偏見的な考えを持ってしまったのだろう。 主人公である少年、光も白痴の京子を助けるまでもなく暴れ狂う姿を前に退散してしまい、それまで作中で描かれてきた好青年姿から一気にナンパに失敗した男のような背中となって終結を迎えている。途中、光を襲う階段に置かれたビーダマ、部屋の中に投げ込まれた石など、イタズラが盛り込まれているが必ずしも本編とは関係ないところが一番のミステリーかもしれない。 それにしても池川の描く少女には血がよく似合うと思いませんか?
z80ホラー
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