【商品番号】3003 【商品名】イソップ漫画 【製作者】佐藤長生 【メーカー】興文堂 【発行年】1947(S22)06.01 【サイズ】B5 【ページ数】12P 【備考】オール4色 【状態】並 【状態詳細】表紙回りイタミ(シミ・破れ・印・文字書き) 【最低落札価格】15,000円
【コメント】 B5判、逆版、左開き。24ページの内、半分の12ページ分が見開きの白紙で5話分の間に交互に挟み込まれる形となり、14ページ目の白紙には奥付票が貼付。表紙にペンで"ISOPPU MANGA"CP印あり この本の特筆すべきは「ブラブラハッパサン」「英語アソビ」の2冊が清刷りを自由帳に貼ったようなものであるのに対して、逆版で簡易製本されている所だろう。先の2冊のCP印が1946年3月のものであるのに対し、「イソップ漫画」は1947年5月で約1年後である。その一年間でのCCD内での検閲の変化が現れているのかもしれない。
GHQの検閲本 今回の3冊(3001~3003)はいずれも興文堂という御徒町にあった出版社から出されたものです。 CP印の順番では「英語アソビ」吉田忠夫画・3ー14ー46(1946年3月14日手書き)、「ブラブラハッパサン」帷子ススム・3ー15ー46(1946年3月15日手書き)、「イソップ漫画」佐藤長生・12.Mal 1947(1947年5月12日印)となっています。 ここで注目すべきは「英語アソビ」と「イソップ漫画」が逆版になっており、さらに左開きになっていることです。プランゲ文庫の展示会でもわざわざ逆版、左開きになっているものがあり、CCD(民間検閲局)の検閲官がアメリカ人だったため左開きの方が検閲が通り易いという発言もしくは噂のようなものがあったのでは?と推測されるが「ブラブラハッパサン」は右開きのままゲラ提出が行われており、「英語アソビ」とCP印の日付では1日しか変わらず整合性は取れない。謎は深まるばかりである。 GHQの検閲をくぐり抜けたこれらの本が市場にでることはほとんどなく、好事家が持つべき歴史的な本である
z91オキュパイドジャパン
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