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綱島出版社/清水崑「かっぱ川太郎 子守の旅全2巻」

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前編-貸本並(糸綴じ、カバー貼付、印)、後編-貸本並上(カバー貼付、印)

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開始日時

2019/06/20 00:00:00

終了日時

2019/07/02 21:00:29

商品番号

1111z93

オークション形式

LIVE大オークション

入札単位 [詳細]

500

この商品の入札受付は終了しました

商品説明

【商品番号】1111
【商品名】かっぱ川太郎 子守の旅全2巻
【製作者】清水崑
【メーカー】綱島出版社
【サイズ】A5上製
【ページ数】96P
【状態】並
【状態詳細】前編-貸本並(糸綴じ、カバー貼付、印)、後編-貸本並上(カバー貼付、印)
【最低落札価格】18,000円

【コメント】
●かっぱ川太郎「子守の旅」前編・後編
(NHK連続漫画) 
綱島出版

NHK連続漫画とありますから、おそらくNHKのテレビ紙芝居に使用されたものでしょうが、最初は「かっぱ川太郎」のように、4コマ完結で描いていたのが、途中で朝日新聞に100回限定連載で「子守の旅」というストーリー性のある4コマ漫画を描いて、同じようなモチーフでNHKテレビの方にも使用したものと思われます。何しろ毎日異なるモチーフの4コマを描き続けなくてはいけないので、慣れてしまえば逆に一本のテーマを持ったストーリー性のある4コマの方が描き進め易かったのかも知れません

○お宿「たぬきや」に泊まる一行ですが、ただでさえワクワクする林の中のお宿です。それが「たぬきや」とは一体どんな宿なのでしょうか。この本では河童ばかりか狸も天狗も出て参ります

○「たぬきや」の宿が、なんとコテージ風の造りで、しかも円筒形の部屋になっています。コテージをつなぐ橋は、海を渡すのではなく、草むらを渡すという「昭和の日本人で良かった」感満載のシチュエーションになっています

○トイレは部屋にはなくて、離れになっています。川太郎は面倒なのか怖いのか、トイレには入らずに草むらで用を足し戻ります。当時の田舎の子供なら身に覚えのある一夜の出来事でした

○ 「ひょっこりひょうたん島」や「チロリン村とクルミの木」でもお馴染みですが、当時まだ日本に残っていた、丘や小さな崖、回り道を余儀なくさせられる起伏にとんだ風景は、合理的な道路計画が進み、今では見られなくなってしまった童話の中そのものの情景でした

南画(文人画)という江戸期から明治にかけてあった絵画は、文才があり画才もある教養人が、画を描いてそこに「賛」といわれる文章を筆で入れます。初めの内は画をフォローするための賛でしたが、明治期の鉄斎などになりますと「まず賛を読みなさい」という感じで、画が先か賛が先かという南画も出て来ています。
清水崑の漫画は当時から南画とよく比較されますが、崑氏の漫画における画と文字のバランスは、おそらく鉄斎に匹敵するような芸術性を見せています。

この4コマにおいて文字のしめる重要性は、ほぼ画と同等のインパクトを持っています。それは作者が毛筆というアイテムを極めたところから来る必然といえるのですが、ここまでの芸術性を極めたのは、当時まだ残っていた日本の情景と、極めた筆の技術、それに何といっても河童という妖怪たちの有り様だったのかも知れません


z93河童

商品の情報

商品(梱包)サイズ
35 mm × 155 mm × 210 mm
重量
530 g

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