【商品番号】3568 【商品名】もののけ姫 セル 【サイズ】235×350mm 【備考】保証書有 【キャラ】サン 【状態詳細】紙貼付、テープ跡 【セルNO.】A10 【最低落札価格】1,000,000円
【コメント】 シシ神とともにシシ神の森は死んだ それは「もののけ姫」という神話の終わりでもあった
「アシタカはすきだ。でも人間をゆるすことはできない」 サンの最後の言葉に、アシタカが答える。 「それでもいい」「共に生きよう」 キャッチコピーとして流布された「生きろ。」からはじまり、劇中で幾度となく反芻されてきたテーマが一つの結末を迎えるラストシーン
遅滞するスケジュールのなかで、宮崎駿監督自らが描いたレイアウトからこのシーンは生まれた。 原画を担当したのは杉野左秩子。翌年夏の劇場公開を控えた年末から年始にかけて、最終パートの追い込みのため、ジブリは古なじみのアニメーターに助力を依頼する。当時ディズニースタジオに在籍していた杉野左秩子もその一人。彼女は「魔女の宅急便」からジブリ作品に参加し、前作「紅の豚」でもエンドロール前のシーンを描いた経験があった
絵コンテ上のカット番号は全1669番中の1664番。アシタカの告白を受けるサンのリアクションが描かれている。その動作は大別して[1]見つめる、[2]微笑む、[3]うなずくの3種類。今回のセル画はそのうちの[1]で、全体4.5秒のカットの前半に含まれる1枚。ごく短いカットだが、この一連の表情の変化によって観客はサンの戦いに休息が訪れたことを知る
20世紀末、アニメーション制作のデジタル化という世界的な潮流が日本にも押しよせていた。それはスタジオジブリとて例外ではなく、CG技術の導入を果たした「もののけ姫」を最後に、ジブリ制作現場にセル画が用いられることはなくなった。およそ半世紀にわたって日本のアニメを支え続けてきたセル画は、その役割を終えようとしていた。 あれから四半世紀が過ぎ、「もののけ姫」はセルアニメーションが到達した一つの極北と見なされている。セル画とともに花開いた日本のアニメ文化、ひいては世界のセルアニメーションの神話の一片として、そのラストシーンのセル画が有する意義はあまりにも大きい
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