【商品番号】1152 【商品名】連続テレビ映画 月光仮面 台本 【発行年】1950年代 【サイズ】245mm 【素材】紙 【状態詳細】[本体:7]ヤケ 【最低落札価格】65,000円
【コメント】 1958年~59年にテレビ放映された実写版の「月光仮面」の台本です。表記はありませんが決定稿となります。第1話~第5話までの5話分を収録。第1回が「生きていたどくろ仮面」というものなのですが、実はこのシナリオの作品内容と同一の作品は作られておらず、全5話分全て未製作もしくはNG脚本と考えられます。「月光仮面」は全5部あり、第1部の「どくろ仮面篇」で敵首領だったどくろ仮面の再登場する内容で、大阪ロケが設定されているなど59年4月~7月にかけての第5部用として作られた可能性が高いです。第5部では大阪ロケがあり、さらに別人によるどくろ仮面の出現もあります。また、テレビ版は全話川内広範の執筆とされています(制作元の宣広社に台本が皆無のため判明していません。昭和41年の時点ですでにゼロだったと社員の方に聞きました)が、この台本では執筆者として伊上勝氏と織田清司氏2名の連名となっており、その点も謎なのだとライターの岩佐陽一氏が言っているほどで、この台本を「謎としか言いようがない」とのこと。 伊上氏は1958年11月~59年9月放映の「遊星王子」でデビューしており、第5部の執筆をしてもタイミング的にはおかしくありません。織田氏は、東映制作の劇場版「月光仮面」の第3部(58年12月)、第4部(59年4月)、第5部(59年7月)第6部(59年8月)4本の脚本を担当。この執筆時期からしても第5部用という推測がかなりの高確率で成り立つと思われます。 数か所ですが、固有名詞の誤字の手書き修正箇所があり、撮影用に内容チェックをした形跡も見られるなど、実際に制作が予定されていたことが分かります。背と裏表紙の一部に若干焼けが見られますが、未使用のため状態も良く、パンチ穴等もなく、60年以上を経過した物としては非常に美しい状態、制作元にも全く現存しておらずレア度が高いうえに、特撮テレビ史における原点的存在としての資料的価値の高さ、さらに未製作の内容という貴重な1冊です
121川内康範
|